彼氏はスーパーマン
まおです。
キッチンのリフォームが嬉しくって、ベッドに入っても「あの色が良い、この機能が欲しい」と、いつまでもお喋りをしていた私。
一樹さんは若干面倒くさくなったようで『はいはい、お好きな色・お好きな機能でどうぞ』と話を終わらせようとしていた。
「ちゃんと聞いてよ」と言う私に『もう全部付けて貰えばいいよ』なんてテキトーなことを言い始めた(-_-メ)
会話が途切れた時、私は、ふと呟いた。
「一樹さんはスーパーマンだ」
『スーパーマン?僕が?』
どなたかのブログで読んだのか?
それともネットのコラムか何かで読んだのか、ちょっと記憶にないのだけど、
「女子は皆、自分の彼氏のことをスーパーマンだと思っている」
そう書かれていて「うん、そうそう!」と感じた。
いつもそばで見守っていてくれて、困った時には、飛んで来てくれる。
一樹さんは私にとって、正に、スーパーマンだ。
正義の味方?
ちょっと違うな。
私の味方・・・うん、そんな感じ^^
一樹さんに対する、愛情表現の言葉だった。
「大好き」とか「愛してる」とか以上の、最上級の愛情表現の言葉だ。
一樹さんを追い込んだ
『だとしたら、僕は飛べないスーパーマンだ』
「飛べないスーパーマン?」
『いつも間に合わない。後手後手だ』
『本来なら、身元調査や、あんなこと(叔父様が私を無視したこと)が起こらないようにしてあげなければならなかった』
『なのに、全て問題が起こってからの対応になってしまった』
『その度に、まおさんに辛い思いをさせてしまう』
だから、飛べない(間に合わない・遅れてやってくる)スーパーマンだと言った。
一樹さんの弱気な発言に、ちょっと驚いた。
良い意味で自信家で、何をするにも確固たる考えの元に行動する人だ。
『これからも、ずっと、まおさんのスーパーマンだよ』
そのくらいの言葉を期待していたのに、返ってきた言葉は、
『頼りにならないスーパーマンでごめんね』だった。
マリッジブルー
一樹さんに、感謝の気持ちを伝えたつもりでいたのに、逆に、一樹さんを追い込んでしまったようだった。
私は、トラブルになっても、私の気持ちを考えて対応してくれたことが嬉しかった。
でも一樹さんは、トラブルを防げないことに責任を感じていた。
一樹さんの責任ではない。
あのトラブルは防ぎようがなかった。
一樹さん取ってくれた行動は嬉しかった。
一生懸命、私の気持ちを伝えたけれど、一樹さんは『ごめんね』と繰り返すばかり。
どうしていいか分からなくて、私は一樹さんの口をキスで塞いだ。
『今夜のまおさんは積極的だ』
そう言って茶化された。
やはり最近の一樹さんは、元気がない。
様子がおかしいとまではいかないけれど、常に何か考え事をしているような感じがする。
原因は、はっきりしている。
でも、その原因が解決するものでは無さそうなので、長引くと一樹さんのメンタルが心配。
これもマリッジブルーのひとつと言えるのかな?
男性もマリッジブルーになるのかな?
何とか気持ちを楽にさせてあげたいと思うけれど、どうしていいか分からない。
「スーパーマン」なんて伝えると、逆に、無力感を感じるみたい。
私は、今、一樹さんの為に、何をすべきだろうか?