結婚式の日取りが決まらない
まおです。
もう1泊することを、母にLINEで伝えた。
即、返事が来た。
「は?今日はこっち(私の地元)で式場見学してるんでしょ?」
「結婚式いつにしたのよ?」
「早くしないと間に合わんよ!」
「一樹さん、ぐずってるの?」
子供じゃないんだから、ぐずってなんかいないって(-_-)
ぐずっているとしたら、それは叔父様だ。
猛烈な母の質問攻撃を「帰ったら説明する」の一言で済ませた。
隣りで様子を伺っていた一樹さんは、心配していた。
『お義母さん、何て言ってた?』
「別にぃ~」
『・・・・・』
あっ、ちょっと失敗した。
もっと別の言い方をすればよかった(-_-;)
結婚の意思は変わらない
一樹さんは、叔父様の件で、私の気持ちが変わってしまうことを心配していた。
確かに、人生で三本の指に入るくらいショックだった。
だけど、それが理由で、一樹さんを嫌いになったりなんかしない。
ただ、当初は5月に結納をしたいと考えていたけれど、既に4月半ば。
今から仲人さんを探しても、5月には間に合いそうもない。
秋の挙式・披露宴の準備もギリギリだ。
そもそも挙式・披露宴を、するかどうかも怪しくなってきた。
一樹さんから提案があった。
『入籍の日を決めたい』
『僕側のゴタゴタで話が進まないのに、こんなことを言える立場ではないけれど、出会って1年の記念日に入籍したい』
私と一樹さんが出会ったのは、昨年9月の婚活パーティーだ。
丁度、1年後の「その日」に入籍したいと。
一樹さん、意外とロマンティストだ(≧▽≦)
もちろん私も賛成した。
結納も結婚式の日取りも決まらないけれど、入籍の日だけは決めた。
順序が違ってくるけれど、大したことじゃない。
両親の説得も、多少揉めるかもしれないけど、何とかなるだろう。
何より、一樹さんが安心したかったようだ。
そして、小さな事件は、次の日の早朝に起きた。
ドアを蹴破る?
この夜も、一緒のベッドで就寝した。
しかし、いろいろ考えていたためか、朝5時前に目が覚めてしまった。
暖かくなって、ちょっと寝苦しかったのもあった。
喉が渇いたので、そっとベッドから抜け出し、キッチンでお水を飲みながらボーっと外を眺めていた。
まだ、外は薄暗い。
ベッドに戻ろうか?
それともこのまま起きて居ようか?
悩んでいると、寝室で物音がした。
一樹さんを起こしちゃったかな?
そう思ったと同時に
『まおさん!』
と叫ぶ声が聞こえ、一樹さんが、寝室のドアを蹴破るようにして出て来た。
あまりの勢いに、私は驚いて持っていたコップを床に落としてしまった。
「なっ、なっに?どうしたの?」
すると、物凄い勢いで私に近づいてきて、いきなり抱き付かれた(?_?)
「へっ?なに?なに?なに?」
ビビる私に、一樹さんは言った。
『まおさんが、居なくなったと思った』
あの、
さっぱり、
意味が分からないの。
寝ぼけたのかと思ったら、さにあらず。
私が叔父様の件で嫌気がして、一樹さんに内緒で帰ってしまったと思ったのだと。
一樹さんが、そんなに追いつめられていたとは思わなかった。
「昨日、9月に入籍しようって決めたじゃない^^」
そう言ってなだめた。
その後は、ふたりでモーニングコーヒーを飲んだ。
一樹さんの心が、とても疲れているように感じた。