お家騒動
まおです。
ひと言で言えば、一樹家お家騒動でした。
一樹さんが実家を継ぐことで、損する人、得する人が居らっしゃるのでしょう。
でも、その矛先が私に向いていたと知って、驚きました。
『大丈夫?まおさん、話に付いてきてる?』
「ええ、なんとか・・・」
アタシ、この後、どうなっちゃうんだろうか?
一樹家に入ってくれとか言われちゃうんだろうか?
本能寺に住んで、お義母様のことを「お母上」とか呼ぶのかな?
何だか、心がどんよりしてきたので「ミルクティー飲む?」って聞きながら、一旦、キッチンに避難しました。
私を説得して欲しい
温かいミルクティーを二人で飲みながら、しばし休憩。
これって、私が仕事を辞めるとか、辞めないとか、そんな生易しい話じゃないなと思い始めました。
結論を聞いたら、気を失っちゃうかもな。
そんなことを考えながら、話は、どんどん先にすすんでいきました。
一樹さんに家を継がせたい叔父様は「まおさんに、事業を担って貰えるように説得して欲しい」と言ったそうです。
一樹さんは、自分がやりたい仕事をして、一方で、私に実家の仕事をさせるなんて出来ないと断ったそうです。
何より「まおさんには荷が重い」と。
そりゃそうです。
ブライダルの仕事なんかしていますが、人一倍人見知りです。
そんな私の性格を、一樹さんは、良く理解してくれています。
しかし叔父様は引かず「まおさんというお相手に、会わせて貰えないか?」と仰ったそうです”(-“”-)”
私に直談判する、おつもりだったみたい。
叔父様と私を会わせて、はっきり私が断れば、叔父様も諦めるかもしれない。
そう考える一方で、私が断り切れず、引き受けちゃうかもしれないと心配したそうです。
しかし、一番恐れたのは、私が直接断ることで、私が悪者になってしまう。
そこで、私には絶対に会わせられないと、強行に断ってくれたようです。
『僕に内緒で、まおさんに接触するようなことは辞めて頂きたい』
『例え、まおさんがOKの返事をしても、僕がお断わりします』
そう断ってくれたそうです。
心底、安心しました。
権利と義務
一樹さんは、長男としての義務を果たせないことを詫びたそうです。
一方、叔父様からは、義務が果たせないなら権利も発生しない、発言権もないと言われたそうです。
ハッキリは書きませんが、遺留分減殺請求などするなということらしいです。
もちろん法的に何の意味もない話なのですが、一樹さんは了承したようです。
そして『まおさんにも、了承して欲しい』と言われました。
『僕は長男だけど、これから親族の集まりは末席になると思う。まおさんも、同じように扱われると思う。それでもいいかな?』と。
「一樹さんの隣なら、板の間でもいいよ^^」
一樹さんの話を聞きながら、一時は、実家でお義母様と同居になるのかな?なんてドキッとしたけれど、ハッキリ断ってくれたようで安心しました。
でも、なんだか2時間ドラマの筋書みたいなお家騒動で、若干怖くなってしまった。
そして、嫁として期待されるのもプレッシャーだけど、末席で相手にもされないかと思うと寂しいかも。
お嫁に行くって、本当に大変なんだね(p_-)