両親の気持ち
まおです。
一樹さんのお義母様に、身元調査をされたことを、自分の両親に話すかどうか迷いました。
自分の娘が素行調査をされたなんて、あまり良い気持ちはしないでしょう。
だから黙って居ようと思いました。
が、ここ1週間の私の様子を見て、変だと思ったのでしょう。
白状させられました。
母は「旧家みたいだから、そりゃ、調べるでしょうね」と大して驚きもせず。
しかし父は、あまり良い顔をしなかった。
それどころか「一樹君の素行調査をしなくていいのか?」と言い出した(/ω\)
「そもそも一樹君は、独身なのか?」とも言いだして大騒ぎになった。
お父上、そこからですかっ!
そう思う気持ちもありますが、世間では独身と偽って、婚活女性を騙す手口も横行しているらしい。
「目には目を」でしょうか?
結婚って、なんだ?
今更、一樹さんの何を調べると言うのだ?
バツイチなのは知っている。
医師と名乗って、女性を騙す詐欺男もいるらしいが、既に、一樹さんが歯科医師なのは、この目で確認済み。
「本当に、歯科医師免許を持ってるのか?」なんて言い出したらキリがない。
年収も婚活サイト登録時に、収入証明書の提出が必須。
それに、税理士さんから確定申告の書類も見せてもらっているので、間違いない。
女性関係?
一樹さんだって38歳だよ。
そりゃ、調べれば色々出てくるだろうよ。
でも、そんな過ぎ去った過去を調べて、誰が得をするんだ?
怪しい素振りも、浮気の気配もない。
何も調べる必要はないよ!
結婚て何だよ?
信頼関係で成り立つんだろうよ!
素行調査も良いけれど、そもそも「素行調査をしよう」と思う相手となんか結婚しない方が良いのかもな?
倍返し!?
“目には目を、歯には歯を”
やられたらやり返せ!
倍返しだ!!
現代では、そんな間違った意味で使われることが多いこの言葉。
しかし本来は
“目には目で、歯には歯で”
と訳すのが正しいのだそうですね。
相手の目を潰してしまったのなら、自分の目で償い、相手の歯を折ってしまったのなら、自分の歯で償う。
それが正しい解釈なのだそうです。
イエスキリストがおっしゃったように
「誰かが貴方の右の頬を打つなら、左の頬をも差し出しなさい」
アタクシ、そんな神の境地には到底至りませんが、自分が素行調査をされたからといって、一樹さんの素行調査をしようとは、これっぽっちも思っていません。
両親には「心配してくれるのは嬉しいけど、余計なことはしないでね(-_-)」と釘を刺しておきました。
一樹さんの事は100%信用しているし、知らなくてもいいことだってある。
私だって一樹さんに、過去の交際相手の情報なんか知られたくなかったもん。
お互いに「知らない方が幸せ」って事もあるんだ。
真実が正義とは限らないしね。