婚約指輪を自慢した


まおです。

一樹さんと大地さんが盛り上がっている隣で、いつしかウトウトしてしまった私。

一樹さんが毛布を掛けてくれた時に、何となく目が覚め、二人の会話がぼんやり耳に入った。
 

大地さん「まおちゃん、こんなとこで寝かしちゃって大丈夫?」

一樹さん『気持ち良さそうに寝てるから、しばらくこのままで』

「なんか、今日、まおちゃん様子がおかしくなかった?」

『どうかな?』

「どうかなって、何だよ?喧嘩でもしたのか?」

『別に』

「別にって・・・もしかして結婚式するとかしないとかで、まだ揉めてんの?」

『俺とはしないかもよ』

「はっ?なに言ってんだ、この〇ホが!他に誰とするんだよ?」

この時、大地さんは、一樹さんの照れ隠しの冗談だと思っていたに違いない。

だって、さっきまで二人で婚約指輪を、大地さんに自慢してたんだもん。
 

今思えば、一樹さんは本気で『俺とはしないかも』と思っていたのかもしれない。

でもこの時の私は、一樹さんが、私が元彼を頼ってA総合病院に通院していると勘違いしているなんて、これっぽっちも考えていなかった。

だからそのまま、再び、ウトウトしてしまった。
 

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翌朝は大雨

翌日は、朝から大雨だった。

大地さん、折角のデートなのに。。。
 

一樹さんに『日頃の行いが悪いんじゃ!』と悪態をつかれながらも、嬉しそうに出かけて行った大地さん。

大地さんが居なくなると、一樹さんの様子は明らかにおかしかった。

少し離れた所から私の様子を伺い、もの凄く悲しそうな顔をした。

何か聞かれたら、ちゃんと話をしようと思った。

聞かれなければ、自分から進んで話をするつもりはなかった。

自ら「外科医の彼と交際していたのは本当だよ」なんて認める必要は無いと思ったから。
 

しばらくすると、一樹さんは、シンクで洗い物をしている私をバックハグして、私の頭の上に自分の顎をのせた。

私は洗い物の手を休めて、一樹さんが何を言い出すのか、じっと待っていた。

するとひと言

『ちょっと時間を貰えないかな?』

と言った。
 

私が「うん」と返事をすると

『送って行くよ』と。
 

一瞬、意味が分からなかった。

送って行くって、どこへ?

翌日も休診日だから、もう1泊していく予定だった。

もしかして「帰れ」と言う意味か?
 

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正に、そうだった。

私は、JRの駅まで送ってもらった。

もちろん一樹さんは、自宅まで送ってくれると言ったけれど、まだ昼前だ。

自力で新幹線で帰ると主張した。
 

そして、その帰りの新幹線の中で「外科医の元彼を頼って、A総合病院に通院している。まだ元彼が勤務していると勘違いされたのだ」ということに気付いた。

一樹さんと話をしていないので、私の想像だ。

でも、恐らくそうだろう。
 

一樹さんと連絡が途絶えて5日。

『ちょっと時間を貰えないかな?』

そう言われた以上、黙って待つしかない。

でも『ちょっと』って、何日?

もしかして何週間?

まさか何ヶ月ってことないよね?
 

実は、昨夜遅く、一樹さんにメールをした。

まだ、返事は来ていない。

いつ連絡が来てもいいように、

今日も1日、スマホを持ち歩こう。

片時も手放さないよ!

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