エルメスの香水の続き
まおです。
婚活パーティーで、一樹さんと出会ってから半年。
すぐに交際が始まったので、交際期間も半年。
松浦さんの件があり
赤い車の女性の件があり
今回はナイト会員の女性。
ほぼ2ヶ月に1回の割合で、女性関係で悩む。
とは言っても、前の2回は、私が一人で騒いだだけの話。
きっと今回も、そんなパターンなんだろう。
いや、そうでなくちゃ困る!
浮気とか?
寝室をイライラしながら歩き回った。
でも、冷静に考えると「親しい女性じゃない」と思った。
だって、一樹さんに香水をプレゼントするってことは、一樹さんが香水を使わないって知らない女性だから。
勝った!!と思った。
いやいや、勝った負けたの話ぢゃないんだ。
そーゆー問題じゃぁない!
そもそも一樹さんが浮気をしているなんて、これっぽっちも疑っていない。
何となくだけど、浮気をするタイプじゃないように感じる。
男女交際について潔癖症だと思う。
ただ、つまらない隠し事をするのが嫌なんだ。
スポーツジムのナイト会員の女性から貰ったって、正直に言ってくれたらいいのに。
(この女性から貰ったというのは確定ではなく想像)
何か、やましいことでもあるのかな?
一樹さんの口から、真相を聞きたい。
私が問いただすのではなく、自ら自首して欲しい。
聞きたいけど聞けない
お昼の休憩時間に戻って来た一樹さん。
お弁当屋さんの届けてくれたお弁当があるんだけど『まおさんの焼うどん、美味しそうだねぇ~』なんて言われて交換した。
冷凍庫にあったうどんと、残り物の野菜を炒め、目玉焼きを乗せただけの焼うどんを、美味しそうに食べる一樹さん。
お弁当の方が断然豪華だけど、毎日食べてると飽きちゃうらしい。
『おかずも変わり映えしない』
って言ってたな。
結婚したら、お昼ご飯も作ってあげたくなった。
この日も休憩時間にも関わらず、内線で呼ばれたり、税理士さんからの外線に出たり。
コーヒーを飲む時間もなく、バタバタしていた。
このタイミングで「クローゼットでエルメスの香水見つけた」なんて言えるはずもない。
結局、何も聞けず、午後の診察に出掛ける一樹さんを、笑顔で送り出した。
『まおさん、気を付けて帰ってね。心配だから、家に着いたら、LINE入れといてね』
な~んて優しく言われたら、大概のことは許せてしまう。
その後は、布団乾燥機をかけて、晩ご飯の支度をしてテーブルに並べ、帰路に付いた。
香水如きで目くじら立てることもないけど、隠されるのは嫌な気分。
実は、今日も午後から一樹さんの自宅に行く予定なので、話を上手く振れたら聞いてみるつもり。
ただねぇ、月末で忙しいんだと思うんだよね~。
聞けるかなぁ~(-_-;)