歯科医院休診日
まおです。
木曜日は休診日なのに、いつもと変わらない時間に起床する一樹さん。
今朝もベッドの中で、いつものごとく一樹さんの腕に可愛くしがみついて、起床を阻止していた。
しかし『ごめん、まおさん、僕、トイレ行きたい』と言われて、仕方なく、しがみついていた腕を離した(~_~メ)
再び、一樹さんがベッドに戻ってくることはなく、そのままキッチンで朝食を作り始めたようだ。
こうなると、私も寝て居るわけにはいかない。
もそもそとベッドから這い出し、眠い目をこすりながらキッチンへ向かう。
思わず愚痴が出てしまう。
「まだ7時だよぉ~(p_-)」
すると・・・
『もう7時だ!』
起床時間に関しては、一生、歩み寄れない(同調できない)と思った。
類似性カップルと相補性カップル
朝食を食べながら、今日の予定を確認した。
スポーツジムに行くつもりで居たら『お天気が良いから、公園にでも行こうか?』と一樹さんが言い出した。
「それじゃぁ、お弁当を作る!」
お弁当と言っても、大したものじゃない。
混ぜご飯の素で、ご飯を炊いている間に、卵を焼き、ウインナーを炒め、プチトマトと一緒にタッパーに詰め込んだだけ。
たったそれだけのことだけど『お~ぉ、凄いね^^』と喜んでもらえる。
一人暮らしが長くて、料理も出来る一樹さんだけど、やはり「作ってもらう」のは嬉しいらしい。
急いで支度をし、スカートに着替えてリビングに行くと・・・
『まおさん、スカートでジョギングするの?』
えっ?ドライブじゃないんですか?
一樹さんは、近くの公園まで、ジョギングで行くつもりだったらしい。
しかし「お弁当を持って走るのは嫌だ!」と抵抗したら、公園まで車で移動することになった。
結局、公園の中を1時間ほど走らされ、クタクタになった。
お弁当を綺麗に平らげてくれる一樹さんを、見ているだけで幸せだけど、冷静に考えると不思議だ。
こんなにも趣味や生活環境が違う二人が、夫婦になろうとしている。
似た者同士を類似性カップル、ないものを補い合うのを相補性カップルと呼ぶそうですが、私と一樹さんは間違いなく相補性カップルなんだと思う。
結婚生活が長続きするのは類似性カップル?
一般的に長続きするのは、類似性カップルと言われているようですね。
価値観が同じだから衝突しない。
一方、相補性カップルは、意見が違う時は、どちらかが折れないといけない。
上手く折り合えばいいけれど、喧嘩になると、考え方が違うだけに着地点が難しいらしい。
でも、人を好きになる時って、自分にはないモノを持った相手に魅かれませんか?
自分が出来ないことを、相手が軽々とやってのけた時、尊敬が生まれる。
私は、大体このパターンで人を好きになる。
公園のベンチで日向ぼっこしながら、一樹さんに聞いてみた。
「相補性カップルは、類似性カップルに比べて長続きしないって本当かな?」
『だろうね。僕たちは類似性カップルだから長続きするよ』
「えっ?私達って似た者同士?」
『そうだよ。大地にも、二人はそっくりだって言われる』
意外だった。いや、驚いた。
一樹さんは、私達のことを、似た者同士だと言った。
同じ物を見て、同じ様に感動し・笑い・泣く。
まおさんが悲しい時は、僕も悲しい。
僕が辛い時は、まおさんも辛いと感じてくれている。
互いを大切にする気持ちとか、家族や友達を大切にする気持ちとか、とても共感できる。
正に、僕たちは、似た者同士だ。
『まおさんとなら、良い夫婦になれる自信があるよ』
そう言って、一樹さんは笑った。
でもさ、この15分後に喧嘩になったよ”(-“”-)”