1週間ぶりのデート
まおです。
1月は仕事が閑散期だったので、木曜日と日曜日は必ず一樹さんと会えた。
しかし2月になるとブライダルの仕事が入ってくるようになった。
1週間ぶりのデートとなった水曜日の夜。
仕事を終え自宅に帰って来た一樹さんを、いつものように晩ご飯の準備をして出迎えた。
「お帰りなさい!」
『なんか、まおさんに会うの久し振りな気がする』
「1年振りくらいだっけ?」
冗談を言って笑い合うつもりが、何だか浮かない顔をしている一樹さん。
どうやら結婚式をするかしないか、1週間悩んでいたらしい(ーー゛)
結婚式をしたくない
食事を終えて、ソファーに座って話をした。
「そんなに嫌なんだ、結婚式するの」
私は努めて明るく聞いた。
『まおさんには申し訳ないんだけど・・・』
はっきり『嫌だ』とは口にしないけれど、相当嫌みたい(-_-メ)
どうして?
何がそんなに嫌?
聞きたいことは沢山あったけれど、嫌なものは嫌なんだろう。
理由も話したくないらしい。
前回の結婚式で、何かトラウマになっちゃったのかもしれない。
ブライダルの仕事を全面否定された気もしたけれど、ここは私が大人になろう。
「この間、お義母様に「花嫁衣装を着たいでしょ?」って聞かれて、とっさに着たいって答えちゃったから、一樹さんを悩ませちゃったんだよね。ゴメンネ」
「あの時は、お義母様の顔を立てようと思ったから」
「お義母様に「ウェディングフォトを撮るから、まおさんには花嫁衣装を着てもらえる」って伝えたら?」
「その時に、仲人さんと家族だけで会食をすれば、納得して貰えるんじゃないかな?」
『会食なんて出来るの?』
「任せて!手配する^^」
『ありがとう。ゴメンネ』
マッサージ
一樹さんは、まだ、浮かない表情をしていた。
「マッサージ、しようか?」
『えっ?やってくれるの?』
「もちろん^^」
『じゃぁ、お願いしようかな^^』
急いで準備をして、一樹さんに横になってもらった。
マッサージをしながら思った。
言葉では寄り添えない時に、こうして相手の体に触れながら寄り添うことが出来るのかなって。
最初は色々喋っていた一樹さんだったけれど、徐々に口数が少なくなり、すぐに寝息が聞こえて来た。
普段は、決断力のある一樹さんだけれど、今回ばかりは、お義母様や私の気持ちを考えて悩んでくれたんだろうな。
「ごめんね」と「ありがとう」の気持ちを込めて施術する。
一樹さんに、届いているかな?
前回と同じように1時間ほど施術した後、うつ伏せで寝てしまった一樹さんの、肩を叩いて優しく起こす。
「あっ!」
『あっ!』
『ヨダレ出ちゃった!』
「地図になってる(・_・;)」
『世界地図描いてみた(^^;)』
「上手だね。センスあるよ!」
ふたりで大爆笑した\(^o^)/
やっと一樹さんが笑顔になってくれた。
一樹さんの負担になるのなら、やっぱり結婚式はしなくていいや^^
お返事ありがとうございます
産みたくないことは彼は理解しています。どちらでもいいと言ってくれています。が、お義母さんお義父さん、親族は子どもを催促してきます。ほって置いてますが、その件で彼がお義父さんお義母さんと大喧嘩して、「駄目息子」というレッテルを貼られたみたいで申し訳ないと思っています。
お茶会に呼ばれるなら準備、手伝い、後片付け、すべてやらないといけません。
場合によっては仕入れ、お茶会の種類の選択なども嫁の仕事です。
そういうのって前日に急に呼ばれますよ。お客様の都合で急に入りますから。だから専業主婦希望なのだと思います。
今から来れる?って電話して嫁に来てもらうのが普通だと思ってる気がします。
私のお義母さんも専業主婦希望の人で、ラインで突然呼びだしきますから。
お姑さんとの付き合いって予定が立たないんです。家族ってそういうものです。
もし私のお義母さんと似たような、パーティー好きで人付き合いが好きな人なら仕事を続けると結婚生活は難しいと思います。(お茶会する時点で人脈が多い人でパーティー好きだと思う)旦那さん側に理解があってもそれだけでは親族と対立します。旦那さんも「俺の家族なんだから理解してよ。大事にしてよ」といってなし崩しに仕事やめることになりそうな気配がする。
私の彼が「俺の家族なんだから大事にしてよ。むこうも家族だと思ってるよ」
とか言い出したので。結婚したら嫁は合わせないといけないですね
こちらこそコメントありがとうございます。
結婚したら「子供を産んで当然」という世間の流れがあることは事実ですね。
そんな中で、バツイチ再婚女さんのご主人様が、理解を示して下さるのは嬉しいですね。
「仕事をしているから急なお手伝いにはいけない」と分かって貰えるのが一番なんですが、「あてにならない嫁」と言われる度胸もなく。。。
もちろんお義母様のことを大切にしたいと思っていますが、自分の仕事と天秤を掛けると、やはり仕事優先が正直な気持ちです。
>お姑さんとの付き合いって予定が立たないんです。家族ってそういうものです。
確かに、そうですね。
「手伝って当たり前・当然」と思われるかもしれません。
花嫁衣装が白いのは、お相手の色に染まる為って言いますケド、お相手の家風に染まる(合わせろ)って事なのですね。