結納と仲人さん


まおです。

お義母様の前で、結婚式をするかしないかは即答しなかった一樹さん。

しかし結納はしなくてはならないので、仲人を一樹さんの叔父様にお願いすることになった。
 

私も一樹さんも、仲人を立てることは考えていませんでした。

しかし、既にお義父様が他界されているので、お義母様だけでは心細かったのかもしれません。

仲人さんをお願いすれば、お義母様も相談する相手が出来て心強いのではないかと思ったので、私からもお願いしました。

一樹さんも『まおさんが、そう言うなら』と承諾してくれました。
 

後日、叔父様にご挨拶に伺う予定です。
 

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退職?

私の緊張も少しほぐれ、話は細かなところまで及んできました。

「まおさんは、いつ退職なさるの?」

お義母様の予想だにしない質問が飛んできました。
 

そもそも私は自営(一応会社経営)なので、退職と言う観念が無いのですが。

返事に困っていると、横から一樹さんが『ラジオの仕事は続けるよ』とフォロー。

「そうね。週に1日だけだものね。半日くらいなら大丈夫ね」

私は内心「半日じゃないけど」と思いながら、満面の笑みで返しました。
 

これは、仕方ない。

一般の方は、放送時間中だけが仕事だと思っている。

実際は3~4時間の生放送のネタ集めに、何十時間と掛かっているんだ。

地方のラジオ局に、脚本家なんか居ないんだよ。

パーソナリティーが自分でネタ集めしなくちゃならないんだ。

ネタ集め8割・生放送2割。

それが仕事の時間配分だ。

それを半日で終わると思われて、ちょぴり悲しいけれど、仕方ないね。
 

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何だか話が違ってきた?

「気立ての良いお嬢さんで嬉しいわ」

そんなお義母様の言葉に、胸をなで下ろした私。

しかし、次第に雲行きが怪しくなってきた。
 

「一樹のことをお願いしますね」

これはヨシなんだけど・・・

「一樹は仕事が忙しいから、まおさんが家を守って」

「まおさんみたいなお嬢さんが家を守ってくれていたら、一樹も仕事に集中できる」

「歯科医院のことは一樹に任せて、まおさんはのんびり過ごすと良いわ」

「退屈なら遊びにいらっしゃい」

「まおさんのご実家のご両親にも、時々顔を見せてあげに行くと良いわ」

大変ありがたいお言葉なんですが~

これって、私が専業主婦になるという前提だよね?

何だか、求められているモノが違う気がする。
 

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一樹さん、私がブライダルの仕事をしていることを話していないらしい。

そしてこの4月から、事業拡大が決定して話も進んでいるのに。

このタイミングで専業主婦って有り得ないんだけど(ーー゛)
 

この場では、反論せずに話を終わらせた。

けれど、一樹さんとはゆっくり話をしなくてはならない。

これだけ女性の社会進出が進んでるのに、いまだに専業主婦を求める家もあるんだと思った。
 

専業主婦が駄目だと言っているんじゃないんだ。

私には向かないと思ってるだけ。

むしろ専業主婦って完璧が求められるから大変だと思う。

仕事を言い訳に、家事の手を抜くって出来ないからね。
 

結婚って好きな人の奥さんになる事だと思っていた。

勿論そうなんだけど、それ以上に〇〇家の嫁になるって事なんだね。

結婚って、大変かもしれない。

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