甘い夜の前に
まおです。
マッサージをとても喜んでくれた一樹さん。
そんな一樹さんを見て、私はもっと嬉しかった。
私の手を引っ張って、寝室に行こうとする一樹さんだったが、甘い夜♥を過ごす前に、確認しておかなければならない大切な事があった。
「チョコレート貰ったんだね!」
リビングの隅の紙の手提げ袋の中には、沢山のチョコレートの箱が入っていた。
その中のひとつに、危険な香りのするチョコレートの箱を見つけたのだ。
義理か?本命か?
『食べきれないから、良ければ持って帰って』
そう言う一樹さんから、誰から貰ったのか内訳を聞いた。
「ホワイトデーのお返しを買ってきてあげる」と言う大義名分がある( ̄▽ ̄)
一番大きな箱は、従業員さん達から貰ったという義理チョコ。
他には、テニス仲間から貰ったという義理チョコが3箱。
患者さんのお子さんから頂いたというチロルチョコ^^
スポーツジムのフロントで貰ったというプロテイン入りチョコレートドリンク。
お母様と義理の妹さんから、それぞれ1個ずつ。
そして『これは誰だったかな?』という怪しさ満点のチョコが1箱(; ・`д・´)
詳しく聞いてみると、スポーツジムで時々顔を合わせる女性から頂いたらしい。
30代半ばくらいのOLさん風の女性で『まおさんの知らない人』だと。
私が一樹さんとスポーツジムに行くのは昼間。
しかしその女性はナイト会員らしく、一樹さんが仕事終わりに出掛けると顔を合わせるらしい。
ゴールドのリボンが掛かったGODIVA。
言わずと知れた高級チョコレートだ。
もちろん義理チョコゴディバもあるが、その外箱は本命GODIVAに違いなかった。
煙が立つ前に・・・
従業員さん達は、私の存在を薄々感じているようなので問題ない。
テニス仲間には、私の存在が知れ渡っているので、こちらも問題ない。
患者さんのお子さんが敵になるのは、少なくとも、あと10年は先の話。
身内からのチョコも心配ない。
問題はやはり、スポーツジムで会うナイト会員の女性から頂いた、本命らしきチョコレート。
「これって本命チョコじゃない?」
『違うでしょ。義理チョコだよ』
「だってGODIVAの高いチョコだよ」
『ジムで挨拶をするだけの相手に、いきなり本命チョコなんて渡さないよ』
ナニ言ってるですか、一樹さん!
バレンタインデーって、
そーゆー日ですケド(ーー゛)
何だか釈然としなくて、ベッドに入っても「本命だと思うよぉ~」とウダウダ言っていた私。
一樹さんは、そんな私の口を、
ちゅ~で塞いだ(´艸`*)
そんな状況下でも、頭の中は冷静だ。
ナイト会員の女性を、やっつけなければ!?^^
一樹さんもてますね~
普通挨拶するだけの人にゴディバじゃなくてもチョコなんてあげませんよ。
そんな人に100円のチョコだって渡すことないとおもいます・・・
冗談言うくらい話す人になら、わかりやすい義理チョコなら有りかもしれないですけど。
とはいえ一樹さんはそんな人になびくことなんてないし大丈夫ですよね。
もてる彼氏がいるとちょっと心配はつきないですけど。
患者さんのかわいいチョコがほほえましいです
カサブランカさん、こんにちは。
もしかしたら、親しい女性!?
時々、女性関係をごまかす傾向にあるので(ーー゛)
モテるのかな?
誰とでも気軽にお喋りするので、男女問わずお友達は多いようです。
しかし将来的に強敵になりそうなのは、チロルチョコの女性とにらんでいます^^