もったいない
まおです。
そして核心の「もったいない発言」について。
一樹さんは『もう仲直りしよう』と言ってくれたけど、まだ核心部分については、何も解決出来ていない。
このままでは婚約指輪も選べないし、買って貰ったとしても、この先、婚約指輪を見る度に、今回のことを思い出してしまう。
私は「ちゃんと謝りたい」と言って、話を進めた。
もう、正直に話した。
想像以上に素敵な指輪に驚いたこと。
ハリーウィンストンの伝統も知らなかったこと。
自分がそのジュエリーを身に付けるのに、相応しいかどうか自信がなかったこと。
深く考えずに口から出てしまった言葉。
悪意や傷付ける意図は無かった。
でも、結果的に、一樹さんの気持ちを、無下にする形になってしまったことを謝った。
そして、それは本意では無かったことを説明した。
負い目を感じてる?
『せめて僕に出来ることは』
『せめて婚約指輪くらいは』
一樹さんの話を聞いていると、再婚であることに負い目を感じているのかなと思った。
挙式・披露宴を挙げられないことを、物凄く負い目に感じているように思った。
私がブライダルの仕事をしているから尚更なのかな?
私は全く気にしていないよ。
再婚であることも含めて、一樹さんのことが好きだよ。
そう伝えたかったけれど、そんなこと言ったら、余計に一樹さんを追い込みそうで言えなかった。
『出来る限りのことをしてあげたい』
『まおさんの喜ぶ顔が見たい』
『僕の自己満足なのかもしれないけれど、それでも受け取ってもらいたい』そう言われた。
私は、黙ってうんうんと頷いた。
そして最後に「ありがとう」と伝えた。
これで婚約指輪の話は終わりになった。
婚約指輪決定!
結局、先日見に行った中で、私の一番気に入ったデザインの指輪に決めた。
とてもシンプルなデザインなので、センターストーンをもう少し大きなものにしたらどうかと、一樹さんが提案してくれた。
つまり、デザインは私が選んで、センターストーンは一樹さんが選んでくれる。
既に、ジュエリーショップに発注済みで、探してもらっている。
センターストーン次第で値段は大きく変わってしまうが、一樹さんが決めてくれるので、最終的においくら万円になるのか私は知らない。
でも、大切なのは値段じゃなく気持ち。
一樹さんの気持ちを、ありがたく受け取りたいと思う。
そして、いつになるか分からないけれど「婚約指輪を受け取る時はフルスマイルで!」とアドバイスを頂いているので、今からフルスマイルの練習をしておこうと思う。
もちろん婚約指輪を貰えるのは心から嬉しい。
ただ、今回の自分の失言で、敷居を上げてしまった。
その日が来るのが、楽しみなような、怖いような(-_-メ)
そして結婚が近くなれば、次は、結婚指輪を選ばなくてはならない。
その時に、同じ過ちを繰り返さないよう肝に銘じよう。