婚約指輪
まおです。
この日の続きのお話です。
一樹さんに、紅茶を届けた後、仕事の邪魔にならないようにと自宅に戻ろうとした。
『あと、1時間位でキリになるから』
「頑張ってね^^」
『そうだ!明日、婚約指輪を見に行こう』
「明日?」
『早い方が良いでしょ?』
「うん(●^o^●)」
正直、婚約指輪って「婚約中」にするから意味があると思っているので、貰えるものなら早く欲しい♥
結婚したら、きっと、結婚指輪がメインになっちゃうからね^^
私は一樹さんが見ていないのを確認すると、小躍りしながら階段を上がって自宅に戻ったヾ(*゚∀゚*)ノキャッキャッ♪
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パンドラの箱を開ける運命
幸せな気持ちだった。
「結婚するんだな」という実感がわく。
それと同時に、一樹さんの全てを知りたいと思った。
私の手の届かないところに置かれたウェディングアルバム。
まだ、先日のまま、そこに置かれていた。
小柄な私には手の届かない場所。
しかし椅子に乗れば簡単に手が届く(・_・;)
一樹さんは、もう私が見ることはないと思っていたのだろう。
単刀直入に書こう。
私は、自己責任でアルバムを開いた。
「カッターで切り刻まれたウェディングアルバム」
しかし、それは私の想像していたものとは少し違った。
そして想像以上に切ないものだった。