ヤキモチではありません
まおです。
一樹さんの20年来の親友の大地さんは、大笑いした。
大地さんは、一樹さんの披露宴に呼ばれていたはずで、元の奥様の名前も知っているはず。
ウェディングアルバム・Happy wedding ・一樹&琴音の3つの単語の連想ゲームで、私と一樹さんが何で揉めているか、瞬時に分かったはずだ。
電話の向こうで笑い転げる大地さん。
ちょっとムッとした。
「そんなに面白い?(-_-メ)」
「ごめんごめん。可愛らしいなと思って^^」
「何が?」
「ヤキモチ焼いてるんだ?」
「ヤキモチじゃありません。気分が悪いだけです!」
「そうか^^ 一樹のバ〇野郎、許せんな!デリカシーの無いヤツだ」
デリカシー以前の問題で、今まで大事に持っていたことが信じられない。
「ちょっと、一樹と代わって。俺がガツンと説教してやる!」
大地さんの作戦だ
一樹さんは、電話で大地さんからイロイロ言われたようだ。
『大事に取っておいたわけじゃない』とか
『未練の未の字もない』とか
『自分がバツイチだって忘れてた』とか
『まおさんが大事』とか
『まおさんしか居ない』とか
『ちゃんと謝る』とか。
今思えば、大地さんが上手く誘導したんだと思う。
私に聞こえるように、一樹さんに言わせたんだと思う。
頭のいい人だ。
電話を切る前に、もう一度、大地さんと話をした。
「俺がちゃんと一樹を叱っといたから。後は、仲直りするだけだ。バックでも洋服でも、好きな物買って貰いな。今なら何でも買って貰えるよ!」だって(笑)
正座する
大地さんの電話を切って、ふと一樹さんを見ると・・・
なんと、アルバムの上に正座してる(-_-メ)
『ごめんね、許して・・・』
「大事なものなら、私の目の届かないところにしまっておいて」
『もう必要の無い物だから処分するよ』
「捨てなくて良いよ。思い出でしょ?」
本心ではない。
今すぐにでも、火を付けて燃やしてしまいたいほど目障りなアルバム。
妄想の世界では、既に、ゴミ箱に突っ込んで、上から生ゴミを被せてやった。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、一樹さんがそのまま前に倒れ込んで『ごめんね』と謝るので、何だか土下座みたいな形になった。
慌てて一樹さんを引っ張って起こすと『何でも言うこと聞くから許して』と言う。
「何でも言うことを聞いてくれるの?」
『うん、何でも』
「じゃぁ、
アルバム見せて!」
やっぱり見るんかい!
私は昨年11 月に結婚式を挙げました。
結婚式はとてもお金がかかり準備も大変で、たった1日でこんなに大きなお金が動くなんて…と少し勿体ない気がしていました。でもある方に「結婚式は日頃の感謝の気持ちを自分を支えてくれる人に伝えられる最高の時間。何も勿体なくないですよ」と言って頂き気持ちが変わりました。お陰で素晴らしい結婚式だったと言って頂いてます。アルバムはそんな大切な瞬間が沢山詰まったかけがえのない物です。確かにまおさんの立場からしたら目障りな物でしか無かったかもしれませんが、ウェディングのお仕事をなさっている立場でもある方から生ゴミを被せるなどの表現があり何だか悲しくなりました。ちょうど自分達のアルバム様の写真を選んでいたところだったので余計にそう思ったのかもしれません。
身勝手なコメント申し訳ありません。
若葉さん、コメントありがとうございます。
そしてご結婚おめでとうございます。
若葉さんのおっしゃる通り、適切ではない表現でした。
申し訳ありません。