人は嘘をつく
22時近かった。
一樹さんからのLINE。
『何してた?』
「一樹さんからの連絡を待ってた!」
『そうか^^』
嘘だ。
マツコの知らない世界を見ながら
柿の種を食べてた。
そんなことは言えないから、嘘をついた。
許される嘘だよね?
『明日は、まおさんも忙しいよね?』
「そうでもないよ」
再び、嘘をついた。
明日は月末。
事務仕事が残っている。
一樹さんも、月末の仕事があって忙しいはずだ。
だから今週の木曜日のデートは、中止にしようと話し合っていた。
でも、何となく一樹さんの気持ちが忖度出来た。
『明日、お泊りに来れるかな?』
「一樹さんの、お仕事の邪魔にならなければ行こうかな?」
『ごめんね、急に^^』
「大丈夫。15時頃に行くね!」
三度、嘘をついた。
全然、大丈夫じゃないんだけど(・_・;)
人は恋をすると嘘をつく動物らしい。
理由は分からない
珍しい。
一樹さんが、突然、私を呼ぶなんて。
思いつくのは、パンドラの箱の件。
私のご機嫌を損ねたとか思っているのかな?
ブログでは、まだ話が途中になっちゃっているけど、一応、仲直りはしている。
ただ純粋に「会いたい」と思ってくれたのかな?
いずれにしても、一樹さんが会いたいと言ってくれるなら、喜んで会いに行くよ。
例え、一樹さんの思い付きやワガママだったとしても、喜んで飛んで行くよ。
いつも私のワガママを聞いてくれるから、たまには私が一樹さんのワガママを聞いてあげる。
いつも私が振り回しちゃうから、たまには私が一樹さんに振り回されてもいいよ。
一樹さんが私を思いやってくれる気持ちの100分の1、いや1000分の1でもお返ししなくっちゃ。
とにかく、今から、明日するはずだった事務仕事を片付けよう。
そうだ!明日の晩ご飯のメニューも考えなくちゃ。
実家暮らしで、料理のレパートリーも少ない私。
でも、全然苦にならないよ。
今すぐにでも、一樹さんの所に飛んでいきたい。
でも、それはちょっと叶わない。
だから明日は、
必ず会いに行くよ!