コストコの帰り道
まおです。
コストコで盛大に買い物をしてしまったので、帰り道は一樹さんに車で自宅まで送ってもらいました。
今度、買い物に行く時は「保冷バックをもって行こうね!」と、興奮冷めやらぬ私は、既に次回の買い物計画を練っていました。
私の実家の玄関前に、車をドン付けしてもらって、コストコ商品を搬入しようとしたのですが、結構、沢山買い物しちゃったので、一樹さんが運んでくれることに。
私が自宅の鍵を開けて、玄関ドアを開こうとした瞬間、ドアの向こうに人影が・・・
そう、車の音を聞きつけて、母が玄関まで出て来たのです!
初めましては・・・
私が玄関ドアを開いた途端、中から出て来た母と一樹さんが鉢合わせ状態(´゚д゚`)
『初めまして。一樹と申します。』と挨拶してくれた一樹さんの腕にはロティサリーチキンとディナーロール。
母も母で、まさか一樹さんが立っているなんて思っていなかったようで、エプロン姿で「へぇっ?」だってぇ( ̄▽ ̄)
とんでもない初対面の挨拶だった。
その後は、母も一樹さんもグダグダだった。
私は、玄関を入って右手の客間に一樹さんを案内しようと思ったのだが、何を考えたのか母が「一樹さん、こちらにお願いします」と言って、左手のダイニングキッチンに一樹さんを通してしまった。
どうやら母は、コストコで買った食品をキッチンに運んでもらおうと思ったらしく、一樹さんも一樹さんで『かしこまりました』とか言いながら、母の後に続いた。
一樹さんは、車とキッチンを3往復して食品を運んでくれた。
その後、母は一樹さんをダイニングテーブルに座らせ、コストコの情報を一樹さんから聞き出しながら、晩ご飯のカレーを温め始めた。
「一樹さんはご飯、大盛りでいいかしら?」
いえいえ、コストコで、でっかいホットドック食べてきたから、お腹一杯ですから。
カレーなんて入る隙間ありませんからー。
そう言おうとしたら、気を遣った一樹さん『あっ、、、はい。ありがとうございます』だってぇ。
そしてそこへ、タイミング悪く(?)帰って来た父。
玄関にあった一樹さんの靴に気付き、「誰かお客さん来てるの?」なんて言いながらダイニングに入って来た。
まさか一樹さんが居るなんて思ってもみなかっただろう。
一樹さんの姿を目にして驚いた父は「お・・・お?」と言ったまま、その場に立ち尽くした。
その後は、なし崩し的に進んだ。
父と母と一樹さんと私。
ダイニングでカレーを食べながら、一樹さんは自己紹介。
サラダを突きながら、父は「で、いつ結婚するんだっけ?」
スープを飲みながら、母は「もう先に籍だけ入れちゃえば?」
一樹さんがスーツを着て両親の前で『お嬢さんと結婚させて下さい。必ず幸せにします。』なんて頭を下げてくれる感動的なシーンを想像していた私は、力が抜けた。
昨夜遅くまで、結婚の承諾を得るための計画を立てたのは、何だったのだろう?
しかし、こうして私達は、めでたく私の両親から、結婚の承諾を貰うことが出来た。