感動した!
まおです。
宿のお部屋に通された時、どうして障子が閉まっているのか不思議だったけれど、演出だったんだなと思った。
その演出にまんまとハマって、涙まで流してしまった私。
仲居さんに「そんなに喜んで頂けて良かったです」と言われてしまいました(^^;)
向いに座っていた一樹さんもドヤ顔で、泣いてしまった自分が、ちょっぴり悔しい(笑)
仲居さんが出て行ったあとは、しばし二人で無言で景色を眺めていました。
露天風呂へ
夕食まで時間があるので、露天風呂に入ろうと言うことになりました。
『まおさん、一緒に入る・・・よね?』
もちろん、一樹さんと一緒にお風呂に入ったことなど無い。
しかし、このシチュエーションで「断る」という選択肢は無い。
「あれ・・・だよね?」
『あれ?』
残念ながら、まだ「あれ・それ・これ」で話が通じ合う仲までいってなかった(^_^メ)
そこで仕方なく、バスタオルを巻くジェスチャー。
『あぁ、大丈夫、それだよ』
「じゃぁ、一緒に入る^^」
露天風呂は4~5人で入っても
十分な広さの岩風呂だった。
湯船に体を沈めると、
視線が水平線と同じになる。
遠くに大きな船が行かうのが見える。
空には、鷹だか鷲だか分からないけれど
大きな鳥が舞っている。
波の音しか聞こえない。
物凄く贅沢な空間。
物凄く贅沢な時間。
物凄く幸せだ。
湯船に浮かんだ桶の中には
日本酒とグラスが入っていた。
私はバスタオルがズリ落ちないように
注意しながら、一樹さんにお酌をする。
私も、日本酒は飲めないけれど、
一樹さんに付き合って1杯だけ頂いた。
しかしこれがいけなかった。
日本酒ってアルコール度高いよね。
その上、露天風呂に浸かっていたので
急激に酔いが回ってしまったようだ。
食事の前で、空腹だったのも原因かも。
一樹さんに支えられて部屋に戻ると
そのままソファーで小1時間程ダウンした。
一緒に飲める女性が良い?
一樹さんは『まおさんに日本酒はきつかったね』と謝ってくれたけど、一樹さんが悪いわけじゃない。
私が、もうちょっと飲める気がして、調子に乗ってしまったのだ。
お陰で夕食では、アルコール禁止令が出た。
食後に、また露天風呂に入るなら『飲まない方が良いよ』と一樹さんからの命令だ。
一樹さんはビールを飲んでいたので、私はお酌係りに専念したが、もしかしたら、一緒に飲める女性の方が良いのかな?
単刀直入に聞いてみた。
「お酒が飲める女性が良かった?」
『どちらかと言うと、飲めない女性の方が可愛いと思う』
「それは本心かね?」
『絡むねぇ~。まだ日本酒残ってる?』
だってぇ<`~´>
悔しいので、せめて、もうちょっとだけ
飲めるようになりたいと思った。