ソファーで居眠り
まおです。
遅い夕食を食べ終わり、ソファーでテレビを見ていたはずの一樹さん。
キッチンで洗い物を終えて、ふと気付くと、既に夢の中。
かろうじてソファーに座って居るけれど、体は大きく傾き、今にも滑り落ちそう。
さすがに、疲れちゃったんだろうな。
一生懸命、お仕事をしている姿とは全く違う、無防備な寝顔(寝姿)が愛おしい。
このままずっと寝顔を見ていたいけど、ベッドでちゃんと休まないと疲れが取れないだろう。
私は、一樹さんの耳元で囁いた。
「一樹先生、ちゃんと歯を磨いてベッドで寝て下さいね」
すぐに目覚めた一樹さん。
『まおさんに叱られちゃった』
そう言いながら、歯磨きを済ませ寝室へ消えて行った。
『まおさんも早く来てね。待ってるから』
甘く囁く
15分程で私も寝室へ。
すると・・・
一樹さんは、ベットの中で上半身を起こしたまま寝ていた。
近くに本が落ちていた。
恐らく、本を読みながら私を待っていてくれたのだろう。
私は本を拾い、明かりを消してベッドへ入った。
一樹さんに顔を近づけると、浅い寝息が聞こえる。
どうしよう?
このままにしておく?
でも、肩が出ていて風邪をひきそうだ。
それに『待ってるから』と言われた(#^.^#)
声を掛けて起こすしかないな。
私は、一樹さんの耳元に唇を寄せた。
吐息が一樹さんに掛かるほど近く。
そして愛を込めて、優しく、切なく
甘く甘く囁いた。
「ブラジルの人
聞こえますかぁ~!」
甘い夜
一樹さんは、すぐに覚醒した!
『もしかして、僕、ブラジルに居た?』
「たぶん・・・ね(笑)」
『まおさんを一人残して?』
「そう、ひとりぼっちだった」
『ごめん、ごめん』
「肩までお布団の中に入って。風邪ひいちゃうよ」
『大丈夫。まおさんが隣に居るから温かい』
「そうだね。二人だとあったかいね^^」
『もっと、あったかくなる?♥』
「・・・うん♥」
甘く囁いた、甘い夜でした(#^.^#)