まおです。
三ちゃんの紹介で会った、明さんとの顔合わせのお話は、まだ続きがあるのですが、先に、元彼(ゲス野郎)の話を片付けたいと思います。
婚活で出会ってから、既に半年が過ぎ、大いに振り回してくれたゲス野郎。
もうそろそろ決着を付けないと、先に進めません。私も、南さんも・・・。
不誠実極まりない複数交際をしておきながら、自分はさっさと別の女性と挙式披露宴の予約を入れるなんて、このままにはしておけません。
神様、どうぞこの最低ゲス野郎に罰を与えて下さい。
ゲス野郎のマンション前で待機
日曜日の夕方、南さんにレンタカーを借りてもらい、JRのA駅まで迎えに来てもらった私。
合流後、すぐに運転を交代。
真っすぐ、ゲス野郎の自宅マンションに向かい、部屋の出入り口が見える位置に車を停めた。
この位置からだと、玄関のドアが開くのは確認できるが、中から出てきた人の顔は、丁度、共有廊下の手すりに隠れて見えない。
ゲス野郎が女性(婚約者?)を、JRの駅か女性の自宅(どちらかは不明)に送るところを尾行して、女性がゲス野郎の車を降りたら、ゲス野郎に見付からないように声を掛ける作戦なので、どこかで女性の顔を確認したい。
私は運転に集中するので、女性の顔を確認するのは南さんに任せることにした。
正直、私は車の運転が得意ではない。
走り慣れない道を、慣れないレンタカーで、ゲス野郎に見付からないように尾行するなんて、至難の業だ。
とにかく事故を起こさないように、注意しなくてはならない。
南さんと、JRの駅だったらこうするとか、女性の自宅だったらどうしようとか作戦会議を始めて間もなくだった。
部屋の玄関ドアが開くのが見えた!
女性と一緒だ!
自宅マンション前に到着してから、10分もたっていなかったので、私も南さんも慌ててしまった。
二人で目視で確認するも、中から誰が出てきたか確認出来ない。
頭がチラチラ見えるのは、恐らくゲス野郎だろう。
しかし女性が一緒かどうか、確認出来ない。
仕方なく、マンション1階の出入り口付近が見える位置に車を移動した。
すると間もなく、ゲス野郎と、その後ろから少し遅れて女性が出てくるのが見えた。
「居た!」私と南さんは同時に叫んだ!
しかし顔までは見えない。
南さんは「双眼鏡が必要だった」と後悔していたが、私は、車を運転するのに必死で、話をする余裕もない。
目立つ色のゲス野郎の車の後を、距離を置いて尾行する。
広い通りに出たところで、上手い具合に間に3台の車を挟むことが出来た。
道順から考えて、間違いなくJRの駅に向かっている。
私と南さんの考えた通りだ。
女性の顔は確認出来なかったが、ピンクのフレアースカートと白のハンドバックと茶色い手提げの紙袋が目印だ。
JRのA駅の送迎レーンに入って行ったゲス野郎の車。
私は、送迎レーンには入らず、ゲス野郎の車を追い越すような形で、少し離れた場所に車を停めようと思った。
ゲス野郎の車を追い越すような位置を走っていたその時、南さんが叫んだ!
『榊原さんだ!!』
そう、ゲス野郎の車の助手席に居たのは、あの女性だった。