まおです。
彼と・・・もう、元彼か。
まぁ、分かり易いので「ゲス野郎」で統一しよう。
ゲス野郎と最後の話し合いをしてから、早1週間。
婚活、出会い、交際、浮気疑惑、探偵事務所、尾行、鉢合わせ、海外旅行、浮気確定、修羅場、彼の婚約、慰謝料、テレビドラマ顔負けのリアル恋愛物語だった。
1日も早く、日常を取り戻したいと思うのだが、平穏な日々はまだ遠いようだ。
何故なら、まだ、南さんはゲス野郎の周囲を嗅ぎまわり、復讐の機会を探している。
朝から彼を監視する
朝から仕事で、ラジオ局に缶詰だった私。
生放送2本と収録を済ませ、南さんからのLINEに気付いたのは夕方5時過ぎだった。
“10時から彼のマンション前で、彼を監視している。車はあるけど、部屋から一歩も出てこない”と書かれてあった。
前日に、今日もレンタカーを借りて、1日彼を見張ると連絡があった。
世間はお盆休みで、皆、楽しい時間を過ごしているに違いない。
なのに南さんは、一人でレンタカーの中で、ゲス野郎が動き出すのを待っている。
私が一緒に居れば、話でもして気がまぎれるだろうが、たった一人で、しかも熱い太陽が照り付ける中、ただ時間が過ぎるのを待っているのかと思うとやりきれない。
私は“まだ彼のマンションに居るの?”とLINEの返信をしたが、今も返信がない。
何事もなければいいのだが。
弁護士の平野先生から連絡が入る
終末に、ゲス野郎の事を相談した平野先生からメールが入った。
「お盆は事務処理で事務所に出てるから顔見せにおいで」的な、軽いメールだった。
「彼とは話が付いた?」とか、ゲス野郎に関することは何一つ触れてなくて、平野先生にまで気を遣わせちゃって申し訳ないなと思った。
気にかけて頂いて連絡もしないのは失礼なので、週明けに伺うつもりだが、何と言って説明しようか?
まさか、まだ相方が追っかけやってますなんて言えない。
ゲス野郎に謝罪文を読ませて、ボイスレコーダーに録音したなんて言えない。
ん?思い出した!
ボイスレコーダーは、どうなっちゃったんだっけ?
ちゃんと録音出来たのだろうか?
あの時は、暑さと緊張と怒りと疲れでヘロヘロで、ボイスレコーダーを確認することすら忘れてた!!
今更、ゲス野郎の謝罪を聞き直しても仕方ないし、使い道のないボイスレコーダーだ。
南さんは、大事に保存しているのだろうか?
持っているだけで、不幸がやって来そうな縁起の悪いモノは、一刻も早く消去して欲しい。
あんなモノを持っていたら、忘れたくても忘れられなくなっちゃうよ。
ん~、まだ、南さんから返事が来ない。
何やってるのかなぁ?
トラブルになってなきゃいいけど。