まおです。
婚活で出会ったゲス野郎に、4人目の女性がいるかもしれないという疑惑が急浮上した。
もう、4人だろうが5人だろうが構わないと思い始めた私でしたが、南さんは納得がいかないようでした。
南さんから付き合って欲しい所があると言われ、私達は、ファミレスを出てレンタカーで移動を始めました。
到着したのは、彼の自宅マンション
ほどなくして着いたのは、前夜、修羅場だった彼の自宅マンション。
彼は仕事で留守なのに、南さんは、何をする気だろう。
すると南さんはおもむろに、自分のバックの中から鍵を取り出し、玄関ドアを開けた。
何だ!南さん、彼の自宅の鍵を貰っていたの!?
私は鍵なんて貰っていなかったから、ちょっと「負けた」気分だった。
複雑な気持ちになりながら、南さんの後に続いて、彼の自宅の中に入った。
でも、ちょっと待てよ。私も入っちゃっていいのかな?
南さんは、彼から鍵を貰っているのだからヨシとして、私はどうかな?
今更、この忌まわしい空間に入るのも気がすすまなかったので、玄関の中で待つことにした。
玄関から、部屋の中に居る南さんに声を掛けた。
ま お「鍵を貰うような間柄だったんだ」
南さん『貰ったわけじゃないよ』
ま お「貰ったわけじゃないって、どういう意味?」
南さん『鍵屋さんに作ってもらった』
ま お「もしかして、彼に内緒で作ったってこと?」
南さん『そうだよ。だから誰にも内緒だよ。彼にも絶対に内緒だよ!』
ちょっと待った!冗談はやめてぇ~。
鍵屋さんには事情を説明して、ちゃんと身分証を見せて合鍵を作ってもらったそうですが、そんな簡単に合鍵って作って貰えるものなんですか?
ちょっとビックリと言うか、かなり驚いてしまいました。
それに、彼に内緒で自宅に入るって、ヤバイんじゃありませんの?刑法的にヤバイでしょ?
私は、大急ぎで玄関の外に出て、南さんにも、早く外に出るように声を掛けました。
ほどなく南さんは、部屋の中から、紙袋を持って外に出てきました。
中をのぞくと。。。
中には女性物の下着が入っていました。
南さんから『これ、まおさんの下着?』と聞かれたので、違うと答えました。
すると、南さんは、おもむろにその下着をハサミで切り、再び、元あった場所に戻したのです。
ハサミは彼の部屋に置いてあったもの。
元あった場所とは、押し入れの天袋の中でした。
なぜ、天袋に?
南さんは、以前から、彼の留守に、彼の部屋を物色していたようでした。
浮気の証拠を掴むためだったのでしょう。
決して褒められることではないですし、本人の許可を得ないで合鍵を作ってしまったことは、大いに問題です。
しかし、南さんの行動を100%非難できない事情もあります。
全てはゲス野郎の、ゲスな行動が原因だからです。
それにしても、何故、女性の下着が天袋に入っていたのでしょうか?
天袋というのは、押し入れの天井部分に付けられた棚のことですが、普段使わないような天袋に何故?
いつから天袋に入っていたのか定かではありませんが、私の下着でも、南さんの下着でもない。もちろん、咲さんの下着でもありません。
となると、必然的に、もう一人、別の女性が彼の部屋に出入りしていることになります。
あくまで想像ですが、4人目の女性が忘れて行った下着を、他の女性達に見つからないよう、天袋に隠したのではないかと考えました。
悪夢だ
あれだけの修羅場をくぐり、終わりが見えてきたと思ったら、まだ続きがあるのか?
悪夢はまだ終わらない。
南さんが、下着にハサミを入れたのは、見えない4人目の女性に対する宣戦布告だったのでしょう。
私達の存在を伝えるのには、十分な行いです。
事情を話して合鍵作ってもらったって、なんて説明したのでしょうか。
完全に犯罪ですね。
以前、医局に彼の休暇を教えてもらったと書かれてましたが、医局が職員の休暇を第三者に教えることなどありえません。旅行の日程を知っていたのも謎です。
南さんは犯罪行為を平気でやるような人ですから、郵便物の中身を開けてみたり、スマホのデーターを盗んだりしている可能性もありますね。
もう関わらない方がいいと思います。
むしろ、南さんが下着を切ったことを彼に教えてあげた方がいいのではないでしょうか。そうしないと、南さんとあなたとひとくくりにされて裁判沙汰・警察沙汰になるかもしれません。
kさん、ご心配して頂いてありがとうございます。
南さんは、彼の自宅に入れたので、部屋の中にあった旅行日程等を見て、彼の行動を予測したのかもしれません。
裁判になって、ゲス男に恥をかかせるのも悪くないなと思ったりします。
心情的に、南さんをかばってあげたいので、彼の有利になることはしないつもりです。